第74章 コンプレックス　8

　雅紀.潤side

　潤のアパート

　潤「相葉くん…… 理解するまでに時間かかるタイプなのは間違いないみたいだけど、進学校に入っただけあって…… 一人で大丈夫だろ？　勉強。ナニ人のウチにさ……」

　雅紀「もう、他人行儀だな潤さん。雅紀って名前で呼んでよ。いいじゃん。この前すげー教え方上手くて、分かりやすかったかったからさ。それに、俺もっと潤さんと仲良くなりたいんだよね」

　なんて強引な奴…… ついアパートの住所教えちまったらこのザマだよ

　雅紀「潤さん見てるとさ、思ってるのと違う方に物事が進んでいったりとか、そんな感じに見えて、俺と同じだなって…… 俺んち、両親仲悪くて、俺が仲を取り持ってば。とか、明るく振る舞えばとか、思って来たけど全然駄目で」

　正直驚いた

　たった一回会っただけで、ここまでカズとの 関係性を…… 見てて感じたんだろうけど

　今まで、俺余裕なくて周りを見る事が出来なかった

　俺も…… 少しずつでも、人の心の動きを察す事との出来る人間になれたらって…… 素直に思ったんだ