蝶よ花よ〈甘い蜜に誘われて〉(気象系.信号トリオ.BL )
第69章 コンプレックス 3
ゴールデンウィーク後の中間試験前
翔side
雅紀「ねぇ、翔ちゃんテスト勉強一緒にしようよ!」
翔「なんで僕が、相葉くんと勉強しなきゃなんないのさ?」
雅紀「親友でしょ? それに翔ちゃん教え方うまいもん」
翔「僕は相葉くんと、親友になったつもりもないし……」
相葉雅紀 中学生の時、同級生だっただけでしょ?
この調子で、来るから…… 勉強とか……
去年、相葉くんも同じ高校か…… 少し安心したな、とか思っちゃった自分がイヤになったんだった
和也「あのさ、その勉強会俺もいいかな?」
雅紀「二宮くんは、人と勉強会とかしないタイプだと思ってたけど?」
和也「相葉くんは? 誰とでも仲良くなりそうに見えてさ、海堂くんとしか話してないじゃん? 俺も海堂くんと友達になりたいんだよね」
智side
オイ! コラ! 課題そっちのけで、火花散らしてんなや
オイラの授業で…… 良い度胸じゃねぇか……
フム、海堂は、無視を決め込んだな
ーーー
智side
電話中
潤『カズの高校に…… 世間って狭いんだな』
智「相変わらずなんか? カズと?」
潤『まぁ…… あいつ、高校一年のテストで5位以内キープしたら、二年から独り暮らししていいって言われてさ……』
智「親父さんから、離れた…… 潤は?」
潤『母さんは、独立しろってタイプだから…… 俺も独り暮らし始めた』
智「カズと話したいか…… あのな、中間テストの試験勉強をさ……」
大学時代家庭教師した時の、生徒だった潤からの電話
弟のカズは…… 赴任先に
海堂のガードを突破して、相葉と一緒に、海堂とテスト勉強する約束を取り付けてたし
世間は狭いねぇ
なんか楽しい事起こりそうな
オイラの授業を最後迄、ないがしろにしてたのは
許せないけどね
海堂翔…… か……