第126章 色香を隠していても… 17

　和也「翔ちゃん、俺ちっちゃい時からずっと、翔ちゃんの事『可愛いな』って思ってた。俺、将来翔ちゃんを守ってあげるんだ!　翔ちゃんに頼って貰える様な強い男になるって決意してたの」

　智「翔ちゃん、オイラちっちゃい時からずっと、翔ちゃんの事『可愛い』って。オイラが絶対守ってやる!　って。翔ちゃんは、オイラ達を守ってくれてたよね。けど、将来はオイラの方が守ってやるんだ!　って決意してたの」

　翔「オレを守る？　本当に？」

　和也「本当だよ」

　智「本当だよ」


　翔ちゃん……

　また泣かせちゃった

　和也「翔ちゃん、今まで良く頑張ったね。 もう、辛い思いをさせたり、泣かせたりなんかしないんだ。俺、翔ちゃんの事が大好き! これからはずっと一緒に俺といよう？」

　智「翔ちゃん、本当に辛かったね…… 今日はいっぱい泣きな。明日から翔ちゃんが笑顔で生きていけるように、泣かせたりしないんだ。オイラ、翔ちゃんの事が大好き!　これからはずっと一緒にいよう？」

　翔「オレ、ずっと人に好かれるとか無くて……人を好きになっちゃ駄目…… 信じちゃ駄目って、ブレーキ掛けて来て…… 人を好きになるとか良く分かんないの」

　俺、こんなにも儚い翔ちゃんを見たの初めてで…… ますます愛しいなって

　オイラ、こんなにも儚い翔ちゃんを見たの初めてだ…… ますます愛しいなって

　和也「今は分からなくても、いつかきっと俺の事好きになって貰える様に頑張るから」

　智「今は分からなくても、いつかきっとオイラの事好きになって貰える様に頑張るから」

　翔「オレとずっと居てくれるの？　カズ？　サトシくん？」

　和也智「ずっと居るよ」

　翔「ありがとう……」

　翔side

　表でね

　頑張ってるね

　言うけどさ

　裏で無自覚

　思って無いよねっ

　て人が多すぎ……

　だから無責任に人を傷付けても気が付か無いんだ……

　って思ってた……

　けど……

　翔「俺、カズとサトシくんを、信じたい……」

　和也.智side

　そう、翔ちゃん言ってくれたんだ


　翔ちゃん…… 涙は、今日でおしまい

　明日からは笑って生きて行ける様に……

　俺

　オイラ

　幸せにするって誓うよ