蝶よ花よ〈甘い蜜に誘われて〉(気象系.信号トリオ.BL )
第122章 色香を隠していても… 13
ちなみにね、三好田と中川も鑑別所に入って一度は親に見捨てられたらしいけど…… 今じゃ冨永の親の会社に…… 父、息子共々いるらしいよ
親同士の関係を子供達も、受け継いで。親の人との接し方も、子供達も受け継いで、イライラを人ブツケル事でしか
自分を守る事の出来ない…… 可哀想な人達なんだろうね
生涯の本当の意味での、友達の居ない人生送るんだろうけど…… 俺(オイラ)達は許す気になれないけど、(人4)ちゃんの心の広さに救われたよな
アンタらさ
雅紀「約束しろよ!」
智「脅迫、ストーカー……」
和也「アンタのした事は、立派な犯罪なんだよ!」
潤「俺、警察官だから!」
もう、黙ってなんていられなかったんだ
富永「本当にすまなかった……」
この後に及んで、諦めきれないのか
翔ちゃんを見つめている富永
しかし翔ちゃんは、一切その方には目もくれず、じっと前を見据えて
ようやく諦めたのか、富永が店を出て行った瞬間
静かに涙を…… ちっちゃく嗚咽を漏らしてしている翔ちゃんに
なんと、声を掛けてあげれば良いか分からなくて
暫くして翔ちゃんは、どこかに電話をかけると
翔「本間『バン事件の時、本当はアイらが入れたって気づいてた。けど、言い出す事が出来無くてって、高校で再会した時に、自分の事忘れてたのが悲しくて、本当の事言ったら嫌われるのが怖くて『好き』だったから……』卒業式の後にそう言ったよな? オマケに、俺と付き合ってくれとか、ふざけた事抜かしてさ。俺さ高校の時、友達として付き合ってくれたお前には感謝してんの。今回の事もお前が冨永の事、気を付けろって忠告してくれたしな。その見返りが、あの時言った事。だったらお断りだから。お前がまだ、それを望むなら、俺はお前と一切二度と会わない。けど、それを望まないのなら、俺がお前を許した時、こっちから連絡する。それまで待てるんなら本当の意味でお前を許してやる」
智「翔ちゃん可哀想に…… 可哀想すぎるよ……」
和也「想像以上に苦しい思いしてたんだ…… 翔ちゃん…… 本当あり得ない……」