• テキストサイズ

蝶よ花よ〈甘い蜜に誘われて〉(気象系.信号トリオ.BL )

第85章 花(華)の屋敷 3


 屋敷廊下

 カズ「ヤベ、厠に行ったら部屋が分かんなくなった……」

 無駄に広い花屋敷

 カズ「名もない者が、世の中に認められるには このような馬鹿げた事を我慢せねばならないのか……」

 いわゆる、接待の名目で半ば強引に連れて来られた

『花屋敷』

 カズ「下らぬ」

 ショウ『……ガンコ…… 分かった。けど、私は覚悟は出来ているのだ』

 ふと、聞くともなしに聞こえてきた声

 左斜め前の障子が、ガラッと開いて

 カズ「やべ……」

 咄嗟に、自分の視界の先、右方向に向かう廊下の影に身を潜めると


 綺麗な…… 華の様に…… 美しい

 赤襦袢を纏い、 長い黒髪を赤い紐で結わえた

 カズ「男? なのか?」


 サトシ『ショウ…… 客をなぞ…… あってはならないのだ……』


 先程の会話の相手? の呟き

 あの御方は…… 汚してはならぬ存在? 

 ガタっ

 サトシ「誰だ?」

 動揺した為か…… 気配を消す事を忘れた

 カズ「あの……」


 小柄な…… 優男の風貌

 子犬? 

 しかし、一筋縄ではいかない

 複雑な人となりを

 感じさせる男……


 この男…… ショウ…… さんの? 

 何者? 心がナゼかザワツいた……


 ショウという青年との出会い


 何かが変わる

 そんな予感がしたのだ……



 ショウ…… か
/ 1063ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp