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〘上杉謙信R18〙色褪せぬ愛を紡ごう

第2章 ✼藤✼



§ 謙信Side §


「結、何があったか話せ」


このまま放っておくことは出来ない。
ただならぬ雰囲気の結にそう話しかけると、結はゆっくり顔を上げた。
今にも零れてしまいそうな程目に涙を溜める結。


「ごめんなさい。今は、言えません。でも次会う時に必ずお話します。だからお願い…」


(今は絶対に話さないという顔だな…)


こうなった時の結の頑固さは俺が一番知っている。


「必ず話すと約束するか?」


「はい、約束します」


何故この時無理やりにでも聞かなかったのか。
後で話すからと思ってしまったのか…
俺は後悔した。


襖を後ろ手で閉めて結に口づけをすると、堪えていた涙が一筋零れ落ちる。


「ん…っ……はぁ…」


崩れ落ちそうな体を抱き寄せて舌を絡めると、結も遠慮がちに舌を絡めてきた。

ちゅっ、と音を立てて唇が離れると、そこにあったのは潤んだ瞳で頬を上気させる結の顔。


「……っ」


普段は見せない艶めかしい顔に、俺の理性が音を立てて崩れていく音がする。


「……優しくはしてやれんぞ」


結を褥に押し倒すと、愛しい結はやっと優しい笑顔を見せた。


「はい…謙信様が、欲しいです」


その言葉を合図にするように再び唇を重ねると、結の熱が俺にも移ってきた。

結の不安を溶かすように
全てを包み込むように
舌を割り込ませると、結の体から力が抜けていくのが分かる。


帯を解いて胸元をはだけさせると、きめ細やかな白い肌が俺の前に晒される。
撫でるように肌に触れると、結は甘い声を上げた。




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