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【銀魂】強くて臆病な貴方と《桂小太郎》

第5章 目を覚ますと








桂は溜息をつきながらも、世話をしてくれる。




「昨日から何も食ってないだろう、食え」




出来合いの物を私に差し出した。

隣で白い物体が弁当を貪り食っている。



『エリザベス……』




自分が世間知らずだからなのか、
謎だらけで、暫く理解は出来なさそうだ。







「男物の着物しか無くて申し訳ない」




『いえ、貸して頂けるだけ有難いです』






…………………






(桂さんて、意外と…っていうか
見ず知らずの人の面倒を見てくれるなんて、
優しい人なのかも。
きっとこの白い物体も仲間からはぐれた
ところを桂さんが………)



キュインーーーー





一瞬、エリザベスの目が光ったような
気がした。














………………………








(寒い………………)






お風呂に入って温まったが、
季節は秋も終わる頃。
男物の着物一枚で寝るには肌寒かった。





桂の家は広いとは言い難く、
同じ部屋に
もも、桂、エリザベス。
川の字に寝ていた。






「寒いのか」




小刻みに震えるももに気付いた桂が
声を掛ける。




『少し………布団はこれしか
無いんですよね?』




「…………すまん」








沈黙が続き、寒さに耐えながらも
気付くと眠りについていた。













『…………ん……』

朝陽でうっすら目を覚ますと、
身体が暖かい温もりに包まれていた。

(あったかい………)



寝返りを打とうとするが、
身動きが取れない。




(あれ?金縛りかな…)


ゆっくり目を開けると、
間近に桂の顔があり、
すやすやと寝息を立てていた。





(!!!!!!!!!!!!!)






ももは驚いて瞬時に目を瞑ったが、
また少しずつ目を開く。



…………………



ももは桂の腕に抱き締められていた。





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