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【銀魂】強くて臆病な貴方と《桂小太郎》

第14章 バレバレ




桂は一応、変装だと言ってサングラスを掛けていた。着物に、サングラス。
そしてみんなに普通に声掛けられてたから、バレバレで意味が無い。

(桂さん、ちょっと天然なんだよね。みんなにいじられてたし)




その頃………

新「今日の桂さん、いつもと様子が違いましたね」
神「確かに!全然しゃべらないし、いつもの100倍つまらなかったアル!」
銀「あれは、落ちたな。完全に」
神「?」
銀「完全にフォーリンラブだよ」
新「ですね」





夕方になり、陽が落ち始めていた。
『桂さん、今日はもう帰りますか?』
「そうだ……………な!!!???


『桂さっ……』
血相を変えた桂が、ももの口を手で覆った。
そして一瞬で身体が軽くなり、宙に浮いてることに気づいた。


(!!!!!???)



気付けば桂に軽々と抱えられ、屋根の上を凄い速さで駆けていた。


『かっ桂さん!?きっ急にどうしたんですか?!』

「追っ手だ。悪い、暫く逃げる。このままで」


(そうだった。桂さん、追われてるんだった)






「ちくしょー、また逃げられちまった」
「やっぱり逃げ足が早いな」
「気のせいか……女、連れてませんでした?」
「桂が?まさか」








『あの人達は…?』
「新撰組だ、あいつらが俺を追っている」
『その……聞いても、いいですか?』


…………………




ももが聞くと、桂は何故追われているのか、自分の目的は何なのか、包み隠さず教えてくれた。





『そう……だったんですね。ちょっと思ってたのと違った』
「そうか、何だと思っていた?」

『もっと極悪非道な事をして、民から恐れられ………
「……ふっ」
(あ、桂さん笑った)

「そんな風に見えるのか?」
『いえ……そんな風に見えないから不思議で。桂さんって実は優しいし、見た目もスラっとして結構かっこいいし…』

「実はとか結構は余計だがな」

抱き抱えたまま走り続ける桂を見上げると、顔が少し赤くなっているのがわかった。
『照れてますか?顔、赤いですよ?』
「からかうなら、落とすぞ」
『わっ!ごめんなさい!』

「しっかり、つかまっていろ。」

桂は巧みに屋根の上を飛び移り、無事に逃げ切ったのだった。
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