第12章 これから
銀「おいヅラ!いつの間に女なんて作ったんだ。お前はそんな浮ついた男だとは思わなかったよ。清く正しい、侍の中の侍だと思ってたよ!俺はがっかりだ!」
桂「ヅラじゃない、桂だ。こいつは俺の女ではない。勝手な想像をするな」
銀「え?そうなの?でも一緒に住んでるんだよねえ?あれ、そう、じゃあ俺と………
神「あれ!ヅラ!こんな所で何してるネ!」
新「こんにちは、桂さん、エリザベスも!あと…この女の人は…?」
桂「ヅラじゃない、桂だ」
銀「俺の女だ」
桂「おい」
神「可愛い子アルネ!どうしたネ!迷子アルか?」
銀「無視かな?神楽ちゃん?無視なのかな?」
桂「道で拾った」
新「いや捨て猫拾ったみたいに言うな!!」
『道で拾われました』
新「いや嘘でしょーーー!この子もボケなのーー?!」
昨日会った銀髪の男が銀時。チャイナ服を着た女の子が神楽。眼鏡を掛けたツッコミの青年が新八というらしい。
みんなから根掘り葉掘り問い詰められ、話せる事を全て話した。
(隠しても仕方ないし、なんか悪い人達ではなさそうだし。それに、少し人脈を広げた方がこれからの為になるかも)
銀「なるほど。そして今に至ると」
神「大変だったアルね!おいヅラ!変なことするなヨ!」
桂「ヅラじゃない、桂だ」
新「桂さんツッコむとこそこですか?これからどうするんですか?ももさん」
『うーん、それが、江戸の事は全く分からなくて、どうしたら良いか困ってたの』
新「困りましたね。何処か働けるところがあればいいですけど」
神「うちに来なヨ!楽しいアル!」
銀「おい馬鹿野郎。これ以上人は雇えねえよ。そうだ、お妙のとこで働けばいいだろ!女なんだから、そんなに可愛いんだから」
神「女を見下してるアルネ!女性差別ネ!ももちゃん、殺していいアル!」
『こ、殺すなんて!』
新「遊郭から逃げ出してキャバクラで働くって、あまり…」
『一緒では無いけど、もう少し違う仕事がいいな…』
銀「ったくワガママだな!世の中そんなに甘くねーよ!」
新「そんな言い方やめてください銀さん!」
新「お登勢さんのとこはどうですか?」
銀「あぁ?無理だろ!あんな今にも潰れそうな店。キャサリンもたまもいるのに、どうやって雇うんだよ」
桂「おい、見ろ」
黙っていた桂が急に喋ると、全員が桂の方を向いた。