第1章 01.はじめましてのキモチ
目の前に現れたのは、
落ち着いた髪色と、深い紅色の瞳をした男の子。
??「…俺は、加州清光。扱いにくいけど性能はピカイチ、いつでも使いこなせて着飾って…って、ええぇ?!なっなんで泣いてるの!?」
「…え?」
無意識に溢れていた涙をは慌てて拭うと、心配そうな顔をしている加州を見つめる。
「…ごめん。初めての刀剣で感動しちゃったみたい。改めてよろしくね、加州!」
加州「…び、びっくりした〜。もう大丈夫?」
ホッとしたように微笑む加州。
きっと、さっきの想いは加州の心。
初対面なのにもう親しみが湧くのは、
加州が純粋で優しい心の持ち主だって知っているから。
加州「…改めて、俺は加州清光。新撰組沖田総司の刀だよ」
「私は。ここの本丸の管理、そして君たち刀剣男士たちの審神者…つまりは主だよ!」
加州「……」(じー)
「え。な、なに?」(汗)
なんか変なこと言ったかな?!
心の中では割と変なこといってる自覚はあるけど、まだ表面にはそんな出てないはず!
…だよね?!
加州「…ん〜?」
加州が不思議そうに顔を傾けると、腰に手を当てて仕切り直すかのように微笑んだ。
加州「いや、今回の主は随分と可愛らしいなぁと思ってさ」
ニコッと笑う加州。
ぶはっ(心内吐血)
イケメンの破壊力やばすきかよ…っ!