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シュガー・クッキー【ヒロアカ】

第9章  花いちもんめはしたくない



 ―――


 A組にまた先を越された。



 それがお披露目会での僕らの率直な感想だった。





 意味ないよねぇ、その時じゃなきゃ

 嫌味の1つでも言いたくなるよ

 ウィルさんは…遠いな
 まぁ、いいや




《――― ねぇ、A組の方が優秀?》


 目の前に居た小さな子供は振り向くと、キョトンとした顔をした
 

《だから僕たちよりも、A組の方で正体を明かしたんだろ?A組は1人でも戦える強い個性の奴等ばかりだからね》



 目立たないB組  


 
《生憎だけどB組は、A組と違って確実に力をつけていくクラスなんだよ》




 プロも世間もA組に夢中




《見る目ないよねぇ》



 強い個性じゃないと1人じゃ戦えない




《教えてあげるよ。

 日本語でそういうの、浅はかっていうんだよ》






 そんなのクソくらいだよ




〈寧人何言いたいのか良く分かんないけど、個性が強くないと駄目なの?〉



 (自分が強個性だからって余裕かよ…)


《馬鹿にしてるわけ?》


〈してない。
 個性が強いからA組の方が優秀なの?B組は負けてないと思うけど?〉


 言葉には力がある。
 発した本人が思うよりも強く。


〈それよりさ、1人で戦うのがヒーローなの?ヒーローになる条件って色々あるんだね?
 ウィルは何時も1人の力より怖いのは結束力だよって言うんだけど。そうかヒーローは違うのか……〉



 A組に負けてるB組?


《―――ッ》






〈ほら、一佳呼んでるよ?……寧人?ねぇ?おーい、ねぇって……っンぬ!〉


《ペラペラうるさいよ。
……ほら、A組よりも優秀なB組が相手するんだから、早くしなよ》

〈え、寧人が話し始めたんじゃん!頭グシャグシャしな……何で寧人笑ってるの?〉


《君の相手してる暇なんてないよ。早く皆で作戦会議しないとだからね》






 A組に負けないB組



―――――――














 ……ーい。物間、何ニヤニヤしてんだよ?皆集まったぜ?」

「鉄哲……いや、ははっ……ホントだ、皆いるや」

「は?挙籐コイツ何言ってんだ?」
「さあ?」

「ただの独り言だよ。




 明日どうしようかなぁ♫」




 僕って意外と単純なんだよね

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