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本日も晴天なり【BASARA逆トリップ夢】

第1章 Chapter1【おいでませ、非日常】



遡ること、1時間前。




いつも通りの時間に起きた私が、いつも通りに会社へ出勤し、いつも通りに同僚達とお茶を飲みながら時折世間話をして、そして定時になればいつも通りに家へ帰り、またいつも通りの明日に備えてお風呂やら何やらを済ませ……そして就寝する。

平日はこれが私にとっての当たり前で、病気やら事故でもない限り崩れることはないと思っていた私のサイクル。


今日もいつも通りに仕事を終えて家に向かう私を襲ったのは、空からぽつぽつと降り注ぐ軽い天気雨だった。
天気予報では一日中晴れとのことで、傘を持っていない私。
「あーあ、後もう少しで家なのにツイてないなー……」とか「家に入ったら風邪をひかないよう、まずはお風呂に入って……」なんて、あれこれ考えながら小走りで家に帰った。

そして玄関の鍵を開け、濡れた身体を温めようと急いでお風呂へ向かおうとしたーーーー瞬間。





ヒュッ、っと風を斬る音と共に

私の首筋に何かが触れた。


硬直する身体と、真っ白になる頭。
恐る恐る首筋に当たる物の正体を見れば、それはこの世のものとは思えないほどの巨大な円状の刃物だった。

驚くのはそれだけではない。



「……貴様は、何者だ?」



凛とした、酷く冷たい声。

私の首筋に当てられている巨大な刃物を手に持ち、今にも私を殺そうと鋭く睨む男性の姿も私の目に映ったのだ。


ーーそして、殺されかけの今に至る。


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