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夢現つ~君に恋する~

第15章 毒には蜂のひと刺し【蜂楽廻】


11:50授業終わりのチャイムがなり教科書やらノートやらを机に片しパンの入った袋を持っていつもの様に美術室に向かう

誰もいない美術室で描きかけのキャンバスを準備し食パンを齧りながら絵の具塗り重ねていく

「やっほ~」

「...」

「無視しないでよ」

「なに、毎日毎日ヒマなの?」

「杉谷が描いてるの見てるの楽しいから」

「意味わかんね」

蜂楽廻、最近やたらと絡んでくる同級生
サッカー部らしく器用にリフティングしながらアタシが絵を描くのをただ見てるだけ、、いや、話しかけてもくる

「今度は何描いてるのー?」

「憎悪」

「何それ怖い」

「はは」

紫、藍色に真紅、適当に色を塗り空白を埋めていく

「杉谷は人かかないの?」

「かかない」

「なんで?」

トントンとリズム良くボールが跳ねる音をたてながらアタシの背中をじっと見つめる

「別に、、人と関わりたくないし」

「じゃあ俺は?もう関わってるし!」

「嫌だよ」

「え!」

「つーか弁当食べたら」

会話をやめたくて持ってきても手をつけていなかったそれに意識を向けさせる

「はーい」

蜂楽は大人しく弁当を食べ始めて大人しくなった

(食べてる時は静かでいいな)

「あーん」

「うおっ」

さっきまで静かに弁当を食べていた蜂楽が急に隣からおかずのミートボールをアタシに差し出す

「なに?いらないよ」

「でもお昼いっつもそればっかでしょ?身体に良くないよ」

「いーんだよ、腹に入ってればなんでも」

「じゃあこれだって一緒でしょ」

蜂楽は更にズイッと私に近づける

「咀嚼が多い」

「文句言わないの!」

蜂楽は大きな手でアタシの頬を挟むとミートボールを口の中に突っ込んできた

「美味しいでしょ?」

「.........まぁ」

だいぶ無愛想な返事を返すと蜂楽は満足そうにニコっと人懐っこい笑顔を見せた
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