第13章 瞳に映る【レオナ】
「わっ、」
久しぶりの市場に気分が上がりキョロキョロと顔を横に振っていると人にぶつかりそうになってしまった
「危なかった…」
「キョロキョロしすぎだ。掴んでおけ」
そう言いながらシッポで軽くレオナさんの方へ寄せられ服の裾を掴ませてもらった
「すいません、、あ」
「なんだ?」
「あぁいえ、なんでも」
「あれが気になってんのか」
目に入ったのは綺麗な宝石が並んだジュエリーの出店
あまりの煌びやかさについ声が出たのだがレオナさんはスタスタと歩いていってしまう
「いらっしゃい!お嬢ちゃん別嬪だね〜!なんでも似合うよ」
「ありがとうございます」
モストロラウンジ用に練習した愛想笑いで返事をすると店員さんはレオナさんにターゲットを変えて“綺麗な子捕まえたな”とか“どれでも似合うわ!買ったげて!”とか商品を買わせようとあの手この手で攻めていた
(…これ綺麗だなぁ)
「それが気になるのか」
店員のお喋りをスルーして私の目線の先にあるネックレスを見つめる
「あぁ、はい、レオナさんの瞳と同じ色で綺麗です」
ネックレスを持ち上げてレオナさんの瞳と宝石を並べるとやはり同じ色だ
「ふっ、これ付けていく」
「え!そんな、お金もってきてないですし」
「いらん」
(これなんマドルよ)
マドルを渡すレオナさんの手を見送ると今度はサマーグリーンの宝石が主役のネックレスがレオナさんに回収される
「動くな」
スっとレオナさんの腕が私を囲みネックレスを優しく付けてくれる
(緊張する)
バクバクと音を立てる心臓が聞こえてないか心配しているとネックレスを付け終わったレオナさんがニヤリと笑う
「似合ってるじゃねぇか」
「ありがとう、ございます、」
照れ隠しにそっぽを向いて緩んだ口元を手で隠しながらお礼を伝える
「幸せになーー!!!」
と大声で送り出してくれた店員に頭を下げ市場を一周して王室に戻った