第12章 恋、時々、飴 【鈴屋什造】
鈴屋先輩は数日の入院で済むようで暫く安静とのこと
先生からその事を聞いて少しだけ安心したが、先輩の顔が見たくてすぐに病室に向かった
「失礼します」
「どうぞです、おや、千鶴じゃないですか」
「先輩、、。よかった」
私は駆け寄って先輩を抱きしめた
「そんなに心配しなくて大丈夫ですよ」
「そんなの、無理ですよ。。好きな人が目の前で死ぬかもしれなかったのに心配しないなんて無理です。。自分が頼りないせいで弱いせいで先輩に傷をつけてしまった。本当にごめんなさい。」
「…そんなに落ち込まないでください。僕も貴方に傷ついて欲しくなくて庇いました。というより身体が勝手に動いていました。」
「それは、部下、、、だからですよね?
私は特別です。貴方だけが好きです。」
「特別、、です。多分」
「たぶん?」
「僕はそういった気持ちあまりわからないです。でも特別だと思います。
千鶴から貰うお菓子はいつも美味しいです。
僕に教えて下さい、特別の理由を知りたいのです」
「そ、れは、、、恋人(仮)ということですか?」
「そういうことになりますね」
「……分かりました。私でよければ」
「取り敢えずそのお菓子ください」
ニコッと可愛らしい笑顔を向ける鈴屋先輩
「あ、気づいてましたか、どーぞどーぞ」
どこに入れたの?と言わんばかりのお菓子を先輩の布団の上にばら撒く
「いつもありがとうございますです〜」
美味しそうにお菓子を食べる鈴屋先輩をニヤニヤと見つめているとひとつのお菓子をじっとみつめていることに気づき覗き込もうと近づくとクイッと顎を持たれ
(先輩の顔が近く、、)
先輩と唇が重なり合って数秒呼吸を忘れた
「僕はこういう事もしたいと思ってますよ」
いつもとは違う淫妖な笑顔に胸がドッドッドとありえない音をさせている
(貴方って人はほんと……!!)
END✩.*˚