第8章 にがくてあまい【爆豪勝己】
爆豪は微糖のコーヒーを眉ひとつ動かさずに少し飲んで私の隣に座った
「...あの時さ、なんでリビングに来たの?」
「喉が渇いた」
「本当にそれだけ?」
爆豪は言動とは裏腹に周りが見えるタイプだ。少しだけ期待を込めて聞き返す
「荷解きした後から作り笑顔だっただろーが」
最後にチッとデカ目の舌打ちをした爆豪の気分はいいものでは無い様子だ
「それってさ、私の事気にしてくれたってこと?」
「自惚れんな」
「私は入学した時からずっと気になってたけどね」
「そーかよ。、」
私の今世紀一代の大告白をたった3文字で片してしまった相手を横目で見ても顔を背けていて表情は分からない
(ここだって思ったのにな。。やっぱダメだったか)
部屋に帰ろうと席を立つと左腕を爆豪が掴む。デジャブかと思った。
「どこ行くんだよ」
「君に振られて気まずいから部屋に戻ろうかと思ったんだけど」
「、、振ってねーだろ」
「いや、でも、そーかよ。だけだっじゃん」
爆豪の言動があまりにも一致しておらず私の頭の上にはハテナが浮かぶ
「てめぇがいきなり分かりずれぇ告白してくるからだろうが!」
「え、ごめん」
爆豪は本日2度目の舌打ちをするとスーッと息を吸った
「誰にも譲らねぇ。テメェが嫌がろうが、泣き叫ぼうが、喚き散らそうが離す気はねぇ。覚悟あんだろうなァ?」
最後に私を睨みつけて何とも爆豪らしい告白を受ける
「そんなの、、爆豪だって一緒だよ?覚悟してるんだろうね?」
「ハッ! タリめーだ」
爆豪との初めてのキスは、、
千鶴との初めてのキスは、、
ほんのり苦かった
ほんのり甘かった
END✩.*˚