第8章 にがくてあまい【爆豪勝己】
「杉谷さんていつもココア飲んでいらっしゃいますわよね」
八百万は自分が持ってきた紅茶を蒸らしながら、マグカップの中をティースプーンでかき混ぜている私に話しかける
「うん?」
「紅茶は苦手ですか?」
「ううん、どちらかと言えば好きな方だけどココアハマってるんだよね」
「そう言うことですか。気が向いたらいつでも言ってくださいね!お作りしますわ」
八百万は紅茶を人数分のカップに移してキラキラの笑顔をこちらに向ける
「うん!その時はお願いするよ」
私もニコッと笑顔で返事をする
八百万は談話室のソファーに座るみんなに紅茶を配り、私は自室に帰った
私は温かくもないココアをチビチビと消化しながら課題に取り組んでいるとドアがゴンゴンとなる
「はーい」
ドアを開けると訪ねてきているにも関わらず不機嫌そうな顔をしている爆豪が立っていた
「ちょっと入れろや」
「はいはい」
私の個性は「音色」出す音によって癒したりパワーアップしたり出来る。
爆豪は1ヶ月に2度、私の部屋を訪れる
「またこれ飲んでんのかほんとに好きだな」
「なんでもいいでしょ〜それより始めるよ」
私は癒しの音色を目を瞑り集中している爆豪に効かせる
2分程度音色を口ずさみ爆豪の疲れを取り除く
「部屋戻るわ」
「まぁまぁ待ちなよ、英語分からないとこあるから教えて」
「またかよ、いい加減分かれや」
「そんな無茶言わないでよ…。」
なんだかんだ言いながらもその日は爆豪が眠くなる時間まで勉強をみっちり教えてもらった