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【リヴァイ】Calmi Cuori Appassionati

第6章 Untainted, Unbroken ※



“二度とその汚くて醜いモンを俺に見せるな。吐き気がする”


「まさに一刀両断だったらしい。王族を落とした女の色気は、兵長には通用しなかったみたいだな」

女子から歓声が起こった。
やはり、リヴァイ兵長はかっこいい!と口々に叫ぶ。

アルバートは逆効果だったな、と後悔したような表情を浮かべた。

「貴族だか王族だか知らないけど、お金を積んでリヴァイ兵長に抱いてもらおうなんて身の程知らずよね!」
「なんだよ、じゃあお前らは兵長と寝れるとでも思ってんのか?」
「思ってはいないけど、もしリヴァイ兵長に求められたらすべてを捧げるわ~」



へっくしゅ!

エルヴィンの執務室に大きなクシャミの音が響く。

「なんだ?風邪か、リヴァイ」
「・・・イヤ・・・?」

突然の悪寒の原因が分からず、リヴァイは首を傾げた。
まさか部下達が自分の噂話をしているとは夢にも思わず・・・



「サクラもそうなのか?」
突然アルバートに話を振られて、もう少しで紅茶を吹き出すところだった。
「リヴァイ兵長とならヤレると思ったりしてんのか?」
「なに言ってるの。考えたこともない」
「あー、ダメダメ!アルバート、この子はもう心に決めた人がいるんだから!」
「え、だれ?!」
驚いたのはアルバートでなく、サクラだった。
自分が心に決めた人がいるなんて、初めて知った。

「エルヴィン団長だよ!フリーダから聞いたもんね」

「ああ」

それなら納得。
一応は、だが。

「あのね、私が言ってるのは団長のためなら命を捨てられるっていうことで、そういう話とはちがう」
「でも、もしその団長に夜の世話をしろと言われたらどうする?」
「・・・・・・・・・・・・・・・」

もし、団長に悩みがあって、そうすることで考えがまとまるならば・・・
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