• テキストサイズ

【リヴァイ】Calmi Cuori Appassionati

第6章 Untainted, Unbroken ※



「てめぇ・・・今、何時だと思ってやがる・・・」
「ブルームが襲われたそうだ」
「・・・あ?」
襲われた・・・?
ここは調査兵団の兵舎だぞ。
寝起きの頭に、エルヴィンの言葉がよく入ってこない。

「中庭で強姦されていたそうだ。今、ハンジと医師が手当てをしている」

リヴァイの瞳が大きく開いた。
ズキンとこめかみに鈍い痛みを覚える。

サクラが、強姦・・・?

あの夢・・・
血を流していたのは、サクラなのか?

「オイ・・・詳しく話せ」
「詳しくは俺もわからん・・・モブリットの話だと気を失っていたそうだが。とにかく医務室へ行くぞ」
リヴァイは頷き、そばに畳んであった薄いシャツを着てから部屋を出た。


はやる気持ちを抑えながら医務室に行くと、治療を終えた医師とハンジが待ち構えていた。
そして、事態を飲み込めていない団長と兵士長に状況を説明し始める。
サクラの膣内に少なくとも3回は射精されていたこと。
合意のもとに及んだ性行為でないことは明らかだということ。
無理やり挿入したせいで膣口に裂傷があること、また子宮も傷ついている可能性があること。

「犯人はわかっていない。ただ、私とモブリットが彼女を発見した状況を考えると調査兵団の人間であることは間違いないよ」
「そうか・・・」
エルヴィンは苦虫を噛み潰したように呟いた。
「ブルームとは会話ができそうか?」
「もうそろそろ麻酔から覚めるころだと思う。でも、まずは私が話すよ」
ハンジは、エルヴィンとリヴァイを見て少し言いにくそうな表情をする。
「今は、あまり男を見たくないだろうから」
「・・・・・・・・・・・・」
エルヴィンは少し間を置き、そして頷いた。
「そうだな。お前ならだいじょうぶだろう」
「頃合いを見て、エルヴィン達も入ってきて。ダメそうなら、その時に言うから」
「わかった」
それが最善の判断だろう。
2人はとりあえず、医務室の前にあるベンチに座った。
/ 781ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp