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α派について

第2章 AKAITO登場


 少し火を止めてから時間が経っていたおかげで二人とも火傷はしていなかったけど、服が汚れて二人はコンビニで私が今買ってきた服を着た。着替えている時も喧嘩をしている。
賑やかでいいとは思うけれど・・・。

着替え終わったらしく、風呂の洗面所が開く。振り返ると、KAITOが白いTシャツを着ていた。
でもAKAITOは上半身裸のままだった。私は大声で叫んで顔を伏せた。

「大げさだな」とAKAITOが言う。
「もう少し大人になった方が俺は好みだな」とAKAITOが私に近付きながら言っている。
「なんなら、このままベッドインする?」と耳元で囁かれた。
もはや硬直する私。体が熱い。心の中で助けを必死に呼んでいた。

「やめろよ、変態」
KAITOが遠くの方でめんどくさそうに言う。
「変態は失礼だな。俺はマスターを大人にしようと体を張って助けているんだよ」
AKAITOが耳元から離れてKAITOの方へ行った。その隙に少し離れた。

「変態じゃねーか」
KAITOが呆れている感じで言っている。ついでにお風呂も入ったのだろうか、タオルで頭をこする音がする。

「ガキはやっぱこの楽しみがわからないみたいだね」
鼻で笑うAKAITO。でもそれを言うと私もまだまだガキという事か。なんだかショックだった。

ガバッと音と共に「何をする」というAKAITOの悲鳴が聞こえた。
振り向くとKAITOがAKAITOにTシャツを着せていた。

「大人なら服着ろよ、露出狂」

KAITOがドヤ顔でAKAITOを見ていた。AKAITOはその言葉にいらだち、KAITOの手を振りほどき「ふん」といって腕を組んだ。

この日を境に身の危険を感じた私は自分の部屋に鍵を付けた。
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