• テキストサイズ

拾われました【歌い手】

第6章 人間界での旅行


何とか女の人達を避けて

お化け屋敷の列に並ぶ

秀華『なんか怖そう』

天月「真顔だから全然怖そうに見えない」w

いや、心臓がヤバいです

96猫「大丈夫やって!
本物みてるんやから!」

そうだけど…

秀華『脅かして来るんですよね…』

坂田「大丈夫や!秀華は俺が守る!」

私はさかたんに手を繋がれる

まふまふ「あ、ずる!」

そして繋がれていない方の手を

まふぃまふぃさんに繋がれる

秀華『過保護?』

天月「そうかもね」ニコッ

あーかっけぇ…

そういえば天月さんて

どんな種族なんだろう

後で聞いてみよう

そして列が進み私達の番に

暗い雰囲気の中に足を踏み入れる

思わず二人と握っている手が強まる

ヒュー

風が吹き雰囲気のある音楽が鳴る

鳥肌が立ってきて

さかたんに近寄る

うらたぬき「坂田キモいぞ」

坂田「羨ましいんですか~?」ニヤニヤ

うらたぬき「黙れ」

そして怯えながらも前に進む

「カラカラ…」

何かと何かがぶつかる音が聞こえ

その音が聞こえた方向

つまり前を向く

秀華『ワァァァァァ!!』

どアップで骸骨が視界に映る

急いでまふまふさんの後ろに隠れる

まふまふ「ンフフ」

そらる「まふは別の意味で楽しんでるな」w

天月「あ、橋に誰かいるね」

え…?

橋の方向を見てみると

男の子がしゃがんでいた

私は駆け寄ってみる

秀華『君、大丈夫?
迷子?おと…お父さんとお母さんは?』

無意識に

「お父さん」「お母さん」

という単語を拒んでしまう

「…僕、顔がないの…だ~か~ら…」

秀華『ヒッ』

「お顔を頂戴?」

秀華『キャァァァァ!!!』

私は尻もちを着く

何と男の子は顔がなかった

なんだ役者さんか

驚きながらも呑気な考えをしていると

男の子が寄ってくる

「ご、ごめんなさい」

秀華『え?』

男の子は作り物の面なのに汗をかいていた

本当に人間…?

秀華『君…』

私はのっぺらぼうの顔に触れる

志麻「!秀華?その子…」

「!!志麻様!」

志麻「なんや俺の事知ってるんか」

「はい!もちろんです」

秀華『って言う事は…』

本物ののっぺらぼうさん?!!
/ 34ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp