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拾われました【歌い手】

第1章 出会い


次の日

春なのに長袖のパーカーとジーパンを着用して

鞄を持って学校へ行く

普通の学校と違うので

ランドセルじゃなくても良いらしい

でも手に持つのも面倒だ

まだ学校が始まるまで時間があるので

公園のベンチに座る

誰もいない朝は視線を感じなくて済む

気づいたら砂場に四人の大人が居た

全く気づかなかった

早くこの公園から出てしまおう

?「なんでこの時間に人間の子供がいんの?」

?!!

?「坂田お前この時間は居ないって
言ってたよな?」

?「不思議やな~」

私は構わず歩き出す

何か不気味

なるべくあちらの会話が聞こえない様に

フードを被る

それにしてもあの人達「人間の子供」って...

まるで自分達が

?「おい」



いつの間にか目の前に

さっきの大人の一人が居た

?「お前何でこんな所に居んの?」

突然喋りかけられてびっくりする

?「親は?」

秀華『家です』

やっと声が出る

?「今春やんな?何で長袖やジーパンなん?
暑くないん?」

さっきの坂田とかいう人に問いかけられる

いつの間に後ろに...

?「女の子やったら生足がええ」

!いつの間に右に

待ってこれ囲まれる!

私は左を向いて逃げる事にした



?「怖がらせてどうするんですか」

完全に囲まれてしまった

逃げ場がないらしい

?「今多分4時ぐらいだぞ
こんな時間にガキ一人って明らかに可笑しいだろ」

痛いところを突かれる

?「まぁ確かにそうですけど」

?「ねぇねぇ君親は家やんな?
こんな時間に外に居て心配せんの?」

秀華『心配...?』

そんなのされたことない

?「そうやで!自分の子がこんな時間に
外に居たら心配するに決まってるやろ?」

あの人達はそんな人じゃない

?「家何処なん?うらさん送ってってあげよーや!」

?「待て待てまず何でここに居るのか分からないだろ」

?「何でこんな所におるん?」

秀華『学校があるので』

?「え?こんなに早いん?」

秀華『いいえ。6:30からです』

?「それでも早ない?」

まぁ確かに早い

おかげで睡眠時間が短いのだ

?「もしかしてお前虐待されてるのか?」



?「!うらさん何言って!」

?「だって可能性としてはあるだろ」
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