第17章 誠凛のエース
そして一週間後。
火神君は足の怪我で2週間の絶対安静で、部活にはでていなかった。
見学だけでもと先輩が言ったが、いまだ一回もみにきていない。
男子部室にて-
伊月「ってゆーか、火神大丈夫か?」
日向「そーいやもう一週間みてねぇな。来いっつったのによ。」
小金井「黒子なんか知らねー?クラス一緒だろ?」
黒子「いえ、喋ってません。」
日向「一週間一言もっ!?」
そう聞く日向先輩の言葉に頷くテツヤ。
伊月「もか?」
黒子「…はい。さんと火神君が話しているところも見てません。
……最近の火神君は話しかけ辛いので。」
失礼します。とそう残して、テツヤは部室から出て行った。
黒子「っ!?さん。どーしたんですか、こんなところで。」
『ちょっと部室に用事があって来てみたら、入るタイミングのがしてさ。ま、盗み聞きしてたかな。』
そう正直に言えば、そうですか。と納得してくれる。
『……テツヤも火神君も悩んでるね。』
テツヤは黙ったまま何も言わない。
『……大丈夫。なんの根拠もないけど、2人ならその悩みをバネにして強くなれる。』
お疲れ様。
そう残して、部室へと私は向かった。