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【ハイキュー】11月のアンクレット

第4章 俺の親愛なる


第一セット目は13-25でウチの負け。
第二セット目は25-23でウチの勝ち。
途中日向が緊張のあまり飛雄ちゃんの後頭部にサーブをブチ当てたり(申し訳ないけど笑った)、蛍君と飛雄ちゃんが味方なのに何故かバチバチ啀み合っていたり、やや不安要素を残しつつもセットカウントは1-1の互角なわけで。
県ベスト4の高校って聞いてたからもっと凄いのかと思ってたけどなんというか、案外普通なんだなあ。
うん、普通だ。
ここ宮城だし、最初から帝光みたいな圧倒的な存在があるとは尾もなかったけど、それにしても少し拍子抜け。
らっきょ君みたいな小悪党っぽい子がスタメンに入ってる時点であら?とは思ったけど。
いやそれはさすがに失礼だから取り消すとしても、意外に強豪!って感じはしなかった。
せっせと記録表にスコアとメモを書き込んでると、第三セット開始の笛が鳴る。
と、思いきや。

「きゃ~!○○さん、やっと来たあ!」

唐突に響き渡る女子たちの黄色い歓声。
名前の部分は聞き取れなかったけど、なにごと。
え~いきなり何よ?と歓声の先を探したところで、潔子先輩に声を掛けられる。

「今のところどう?わからないこととかない?」
「あ、はい。焦って書いたのでちょっと汚くなっちゃったりもしたんですけど、こんなもんですかね?」

言いながら記録表を潔子先輩に見せる。

「凄い。スコアの記録だけじゃなくてどの選手がレシーブしてアタック決めたかも書いてくれたの?」
「あ、そうっす。背番号しか書いてないから修正しなきゃですけど!後からパターンの確率出せるし有利かなって。まあ兄の受け売りです」
「そっか、お兄さんも運動部だったんだ?」
「そうなんですよお。他校の練習試合とか行ってよく記録取らされてたので、バスケに比べたら必ず三回で相手コートに返さないといけないバレーの方が記録取りやすいです」

へへ、潔子先輩に褒められたあ。
素人目に見てのメモも軽く残してあるのも褒めてくれたしもう私感動。
褒められてルンルン気分のまま、コートに目をやれば、

「はあ?え?は、ちょっと待って、何、ひまり!?お前どしたの!?なんでいんの何してんの!?」

二年前に一ヶ月ほど、毎日聞いてた男の声が体育館に響き渡った。
それとほぼ同時に、私より30㎝ほど背が高い、重度の女たらしが視界に入る。
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