第4章 俺の親愛なる
う~恨むわキャプテン。
蛍君もいつも通り小馬鹿にするなり笑うなりなんらかのリアクションをしなさいよ!
これじゃ私だけがバカみたいだし、勘弁して。
でも反応が怖くてとてもじゃないけど顔を上げられない。
最近買ったばかりのシューズのつま先から視線がそらせない。
日向でもグッチーでも先輩でも誰でもいいから突っ込んで私を楽にして。
「...え?」
蛍君が何かをポツリと呟いて、私は慌てて顔を上げる。
私が血迷った台詞を吐いてから優に10秒は経ってたから、ようやくの救いの言葉に嬉々として飛びつこうとした。
「ごめん、聞こえなかったんだけど。なに」
ん?と首を傾げれば、蛍君は私から目を逸らして感じ悪いモード。
「あのさ、バカなの君」
大方予想通りの反応。
はいはい、バカですけど?
「見てるこっちが恥ずかしい。そんな大声出して、バカじゃない?今どきそんな寒いこと言う奴いたんだ」
ほら見てよキャプテン。
私と同じクラスで隣の席のメガネノッポは所詮こういう男なのよ。
バカってしかも二回言った?二回言ったな、クソメガネが。
一発殴っていいよね。
もう少しマシなフォローあったでしょ絶対。
「はいはい、バカですう、バカでしたあ、もう蛍君の応援なんかしないから。
あ、飛雄ちゃんと日向頑張ってねえ、超応援してる!」
頑張れ~、と日向と飛雄ちゃんに手を振れば、日向は恐縮してビクッとなったけど、飛雄ちゃんはぺこっと礼してくれた辺り、どこかのメガネとは違って紳士だわ。