Eve innocence 【D.gray-man】
第10章 黒い背中と黒い足
「こんなところがあるとは…」
グゾルとララに連れてこられたのは
いかにも人が住んで居そうな
小さな部屋であった。
「僕達が住んでいる部屋だ。」
そこで私は手当を受け、
干し肉や木の実など
食べ物も分けてもらった。
(優しい人達…初対面でこんな醜い手を見ても優しくしてもらえるのは久々だった。この人達の望みを叶えて上げたい…)
「ありがとう…あなた達の望みを叶えられるように頑張って見るね。」
(アレンが来たら…理由を話せば助けてくれる)
それから、私は少し眠ることにした。
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その頃アレンは…
「神田!列車に乗るなら駅に行かないと行けないのにどこに向かっているんですか?」
「…チッ…うるせぇモヤシ。黙って着いてこい。」
「だから、モヤシは止めてって言って…る」
そう言いかけた時に
急に足元の地面が抜けて
宙を浮いていた。
「ぇぇぇぇぇぇえええ!!」
【ドッ!カン!!!⠀】
着地は出来たみたいだか
そこは列車の上だった。
「強行突破なんですね…。」
「いつものことでございます。」
今回一緒に着いてきたファインダーの
トマが平気な顔でこちらに話してきた。
「そうなんですか!?」
そう言いながら勝手に列車の
天井を開けて中に入っていった。