Eve innocence 【D.gray-man】
第7章 身代わりという勇気
やっぱり、エクソシストって強いな…
私はそんな憧れでもあるような
エクソシストになれるのだろうか…
ティエドール元帥に抱かれながら、
そんな事を考えていた。
(ティエドール元帥side)
今回実戦にようやく参加出来たイブ。
最初から他のファインダーとはあまり
上手く行ってない印象だった。
囮になったと聞いて、
君らしいとは思った。
そして、酷い事をされている相手でも
危険があれば自分が飛び込む姿勢。
とっさの判断力。
先程の悪魔に刺された場所は
元々イノセンスがあるであろう場所であり
黒く硬く恐らく悪魔では壊すことが出来ずに
勝てるだろうと思った行動だった。
(危なっかしいが恐ろしい判断力だ。)
「何故、自分から飛び込んだ?イブ。」
するとイブは
「自分が生き残るより今の私の立場から言って、あの二人が助かった方が教団にとっては有益だからですかね?」
そう言って微笑んだ。
「そうかい。しかし、あまり自分を過小評価し過ぎもいけないよ。君は仮にもエクソシストだ。その時の為に身体は大事にしなさいね。」
「はい。元帥。」
そう言ってイブは目を閉じてしまった。
(この子がほんとに生きたいと思う時が来るといいが…)
ユウとマリが来るまで、
ファインダーの治療を
し始めたのだった。