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Eve innocence 【D.gray-man】

第7章 身代わりという勇気


ヨルダンのこの時期は夜はとてつもなく
冷えて寒い。
とりあえずファインダー用のコートを着るが
薄すぎて寒いのだ。

ミカとダニエルはエクソシストの3人とは
別にテントを張り暖をとっていた。

私はと言うと
外で見張りをさせられていた。

さすがに死んだら困るからと
薄布団と食べ物は分けてくれた。

2日くらい食べなくても、
今までも経験上生きて行けるはず、
ただ寒いのが厄介だ。

とりあえず私は、落ち葉を集めて敷き
そこに寝ることにした。

暗く寒い中、1人でいると赤腕といた日々を
思い出す…
赤腕は元気だろうか。
ちゃんと食べているだろうか。
コジモにいじめられていないだろうか。
と考えているうちに眠ってしまった。

………………………………………………………………………………………………………………………………

(神田side)


ファインダーの奴らは
他のテントで寝るらしい。
悪魔が出たらどうするつもりなのか。

まぁ、俺には関係のないことだ。
いつもなら…


今回の任務からイブが初めての実戦らしい。

イブの噂はあまりいいことを聞かない。
恐らく誰かが流したデマだろう。

初めてあった時から、気になるやつだった。
だから、毎朝稽古も付き合ってやった。

今はダメなやつだか、
どんなエクソシストになるのか楽しみでもあったからだ。


「チッ。ちょっと外に散歩でも行くか。」


「気をつけてね。ユウくん。」
とティエドール元帥が声をかけた。


ふと外に出て、
ファインダーのテントを見ると
入口付近に落ち葉の上に横たわる
イブの姿があった。

さしずめ、チームの2人が追い出したのだろう。寒いだろうに眠ってはいるが震えている。そして、目には涙がつたっていた。

「風邪ひいても知らねえぞ。バカ。」

神田はそう呟くとエクソシスト専用の上着を脱ぎイブに被せてやった。涙を拭ってやった。

(どうせ、俺は風邪引かねぇからな。)

そう言いつつ、イブの近くに座り
気づかれないように
次の日の早朝まで側にいたのだった。
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