Eve innocence 【D.gray-man】
第4章 home?
夢の中で君の残像を追いかける。
「赤腕!!あのね!私黒の教団に拾われて生きてるんだよ!だから早く貴方もきて!」
そう叫んで見るけど貴方は遠く…
無言で離れていく。
(パチッ)
目を開けるとユウが隣で眠っていた…
「ユウ…傍にいてくれたんだ…」
するとユウが目を覚ました。
「おぅ、起きたか。コムイの奴呼んでくるからここで待っとけ。」
「???」
そう言ってユウは出ていってしまった。
数分後…
「やぁ。黒の教団へようこそ。イブくん。僕の名前はコムイ・リー。ここで室長をしているよ。よろしく。」
メガネを掛け、優しく微笑むその人はこちらに手を差し伸べて来た。
「よろしくお願いします…」
「早速で悪いんだけど、君の身体のことをティエドール元帥から聞いたよ。これからへブラスカの所に行こう。」
私を車椅子に乗せ、ユウとティエドール元帥を一緒に
地下まで昇降機で降りてきた。
「ヘブラスカ。新しい入団者だ、見てくれないか?」
すると誰もいない所に話しかけると白いモヤが出てきて
白いお化けみたいな物が目の前に現れた。
「コムイか…分かった。この娘だな。」
私の方に細長い触角みたいなのが伸びてきた。
怖くて震えている私に室長は
「少し気待ち悪いかもしれないけど彼女は味方だから、我慢してくれ。君のイノセンスを知りたいんだ。」
「私の…」
(シュルシュル…サワサワ…パァァァァ)
「なに…これ……いゃ!! はな…して…」
身体の中を何かが駆け巡って調べている。
「53%。非常に低いシンクロ率だ。」
そうヘブラスカは呟くと私を離した。
「ヘブラスカ。このシンクロ率だとイブ君が発動するのは危険かい?」
「そうだ…。同調が低い発動は咎落ちになってしまうからな。」
「シンクロ率が上がるまではファインダーだね。」
私の知らない内容を2人で話し合っていた。
そんなことを聞いているうちに再度眠気が襲ってきて
私は眠ってしまった。