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満開桜

第12章 合宿Another story 卯月千景 甘裏


「とある女の子、ごく普通の家庭に生まれて家族にも友人にも恵まれていた。でもいつも心に引っかかっていることがあった。誰かの1番になれないこと。自分は必要がない?自分はいなくてもいい?と自問自答を繰り返してある答えにたどり着いた。望まなければいい。望むから苦しいんだ。それがわかってからとても楽になった。」
千景『ふーん。だから特定の恋人を作らないのか?』
「望みたくないから。望んだらまた苦しい。もうあんな思いしたくない」
千景『意外だったよ。もっとぽやぽや生きてるのかと思ってた』
「計算の上でのぽやぽやって言ったらどうします?わたしも普通の人間の欲は満たしたい方なんで」
千景『悪くないな。基本女は嫌いだけど潔い女は好きだよ。特にめぐならね』
言い終わると同時に千景が唇を重ねた。めぐは腕を千景の首に回しキスに応える。千景の舌が入るとめぐも舌を絡める。
鼻から抜ける甘い吐息、お互いの唾液を混ぜ合う水音。めぐの鼓膜に響き、次第に甘い疼きになっていく。
「ぁ、ん…ふぁ…ぁむ…」
千景『見た目に反して結構いやらしいキスするんだな』
「はぁ、…それ褒めてます?貶してます?」
千景『ちゃんと褒めたつもりだよ?俺をこんな風に誘えた女は見たことがないからね』
千景は抱き上げ、めぐをベッドへ運び静かに下ろし噛み付くようなキスをする。
キスに夢中になっているめぐを確認すると浴衣の袷から手を侵入させる。下着をつけていないめぐの素肌を楽しむように手を滑らせ、浴衣を開いていく。柔らかな膨らみに手が触れるとめぐの身体が微かに跳ねた。
「ん、はぁ、…」
千景『先端がもう固くなってるな。下着もつけないで、本当に誘われてるみたいだ』
「ぅや!…千景、さん…舐めたら、ぁ!…」
急に千景に胸の先端を舐められ、驚いためぐ。だが、止めようとせずまた反対を舐め始めた千景。浴衣を中途半端に脱がされためぐは抵抗しようにも満足に出来ず、千景にされるがままの状態に。そのささやかな抵抗すら今の千景には煽る要因でしかない。
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