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満開桜

第5章 モデル 伏見臣 甘裏


次の休日、臣はめぐを連れて出かけていた。
『外で写真も雰囲気が変わっていいな』
「外だと開放感あっていいよねー」
カシャ
『ははっ、すごい伸びてるな』
「え!?そんなに伸びてる!?」
ーーーーーーーー
「臣、これ美味しいよ!あーん!」
カシャ
『ぁむ…ホントだ、美味いな。作れそうな気もするが…』
「あはは、臣はすぐ自分で作っちゃうね」
カシャカシャカシャ
『あぁ、でもまだまだ作れないのも多いぞ?』
「臣が全然だったら他のみんなはどうしたらいいの!?」
カシャカシャ
『おや、彼女さんの写真ですかな?可愛いから撮り甲斐があるでしょう』
『あなた、急に話しかけたら迷惑ですよ』
『いえ、大丈夫ですよ。写真展に出すので協力してもらってるんです』
『そうでしたか、彼女さんがとてもいい表情をされているからいい写真が撮れているといいですな』
『そうですね、ありがとうございます』
『あなたが彼女さんから想われているのは周りから見てもわかりましたよ、頑張って下さいね』
『!!ありがとうございます!』
「可愛いご夫婦だったね」
『あぁ』
「臣?どうかした?」
『今回のテーマは…話したよな?』
「うん、想われ人でしょ?」
『今日俺がカメラ越しに見ためぐの表情は全部俺に向けられたものだと解釈していいんだろうか?』
「うん、だって臣のことしか見てなかったよ?」
『なんか会話が噛み合ってない気がするんだが…』
「?だって想われ人ってことはカメラの向こうの人が想われてるんでしょ?だからわたしは臣が好きだからいつも通り見てたよ?」
『!…なるほどな…そうゆう解釈もあったのか…ありがとな、めぐ』
「なんかよくわかんないけど、役に立ったなら良かった!」
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