• テキストサイズ

満開桜

第5章 モデル 伏見臣 甘裏


『めぐ、ここのドレープの感じどう思う?俺はもう少しゆったりしてもいいと思うんだけど』
カシャカシャ
「そうだね、他の所がきっちりしてるからそこはゆったりめでいいと思う!」
『めぐ、次の公演のメイク確認したいからヘアセット頼めるか』
カシャ
「オケー、幸ごめん、ちょっとお願いしてもいい?」
『幸さん、悪りぃな。ちょっとめぐ借りる。』
『いいよ、こっちは任せて』
パタパタ、バタン
『オカンも大変だね』
『ん?あぁ、写真撮るのは好きだから、』
『そっちじゃないよ。めぐのこと』
『何でだ?』
『最近一緒にはいるけど2人にはなってないんじゃない?しかも他の奴らといるのを写真に撮るとか。』
『あぁ…ははっ。幸はよく見てるな。頭が下がるよ。』
『そうやってはぐらかしてるとオカンばっかり割り食うよ』
『そうだな、心配してくれてありがとうな。』
確かに幸の言う通りだった。写真のために常に一緒にいるがめぐは誰かのことを見ている。自分の方は見ない。いつも通りでいいと言ったのは自分だ。しかしどこかでこっちを見てほしいと思っていたのを見透かされていた。
臣は次の休みにめぐを誘ってでかけようと決めたのだった。
/ 242ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp