• テキストサイズ

満開桜

第36章 強がり 綴 甘夢


お昼時ということもあり、賑わっている学食。4人で座れそうな席を探していると声をかけられた。
生徒A『あ、やっぱさっきの子だ。彼氏は?』
「げ…」
つい心の声がもれてしまった。
生徒A『そんなあからさまに拒絶しないでよ、席探してるんでしょ?あっちで友達と食べてるから一緒においでよ』
「や、怒られるんで(3人に)」
生徒A『今彼氏一緒じゃないじゃん?それにご飯たべるだけならいいでしょ』
めぐの腕を強引に引っ張りじぶんのいた所に連れて行こうとする。
「やだって、」
綴『またあんたっすか』
臣『めぐ、知り合いか?』
十座『うちのめぐに何か用っすか』
180cm越えの3人にめぐを囲まれ、男はすごすご席に戻って行った。
「ありがとう、助かった」
臣『何かされたりしてないか?』
「うん、大丈夫。十座、何で服払ってんの?」
十座『あいつが触ったから汚ねぇ』
「ばい菌扱い笑」
綴『ホントに大丈夫か?』
「大丈夫だって、綴心配しすぎ!ご飯食べよ!お腹空いちゃった!」
ーーーーーーーー
ランチの後、臣と十座は授業のため一旦別れた。綴はこのあとは授業はないようでバイトも休みらしい。
「学食って美味しいんだね!初めて食べたけど美味しいかったぁ!しかも安いし!」
綴『うちの大学の学食、美味いって結構評判らしいぞ』
「あの安さであのクオリティなら口コミ広まるよ!あ、あんみつ食べ損ねた!」
綴『お前なぁ…じゃ、腹ごなしに歩いて帰って、寮の近くの甘味屋行くか?』
「モチのロン!やったぁ!早く行こ!」
綴『ちょ、走るなって!』
ーーーーーーーー
結局ほぼ早足のような速度で寮に戻り、荷物を最低限持ち甘味屋に向かった。
「結果、迷う…」
綴『分かってたよ笑』
「あんみつ…でも抹茶ロールケーキも迷う…」
綴『じゃあ俺がロールケーキ頼むから、めぐはあんみつな。あ、すいません注文お願いします』
「綴が優しい」
綴『俺を何だと思ってんだ…』
「春組のおかん」
綴『否定はしねえな』
「しないんだ笑」
店員『お待たせしました、あんみつと抹茶ロールケーキです』
綴『ありがとうございます』
「はぁぁ…あんみつがキラキラしてるぅ…」
綴『よだれ垂れてるぞ、早く食べろ笑』
「ん!いただきます!」
/ 242ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp