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満開桜

第36章 強がり 綴 甘夢


いづみ『あれ?これ綴くんのノートだ。ってことは私のノート持ってっちゃってるのかな?』
「ん?ノート?」
どうやらいづみのノートを綴が大学に持って行ってしまったようだ。
「じゃあちょっと綴のとこ行って回収してくるよ、このノート持ってけばいいんだよね?」
いづみ『うん、でも一人で大丈夫?』
「うん、GPS?左京さん付けてくれたし、防犯ブザーも持ってるよ!」
過去の事件から左京の過保護に拍車がかかり小学生並みの防犯対策をとっている。
いづみ『じゃあお願いしてもいいかな?』
「はーい!じゃあいってきまーす!」
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葉星大学
「大学って初めて来たけど広っ」
見た目のおかげですんなり中に入ることに成功しためぐだが勝手のわからない大学でキョロキョロする。
「とりあえず綴に連絡しとこ。……十座とか臣に会えたらいいんだけどなぁ」
ピコピコ♪
「あ、綴。【マジか、すぐ行く。今どこだ?】【入り口のベンチに座ってるー】っと」
生徒A『君見ない顔だけど、どこの学部?』
「……」
生徒A『あ、人見知りするタイプ?誰かと待ち合わせ?じゃあ少し話さない?』
「……」
生徒A『名前は?年いくつ?』
「(しつこ、綴早く来ないかなー)…あの、」
いい加減面倒になり言い返そうと口を開くと聞き慣れた声がした。
綴『あの、俺の連れなんでちょっかいかけないでもらえます?』
生徒A『なぁんだ、彼氏いたんだ。』
男は綴が来るとすんなり引き下がり構内へ戻って行った。
綴『あいつ、クソサークルの奴なんだよ。大丈夫か?何もされてないか?』
「うん、大丈夫!あ、これノート。」
綴『あー、悪いな。こっちが監督のノート。』
「お預かりしまーす。…じゃ、帰るね」
綴『もう帰るのか?』
「うん?もうおつかい済んだし」
綴『これから学食で臣さんと十座と飯食うけど、一緒に来るか?』
「部外者入って平気なの?」
綴『学食なら大丈夫だろ、どうする?』
「行きたい!」
ーーーーーーーー
臣『なんかめぐが大学にいると不思議な感じだな』
綴『たしかに。でも見た目分かんないから馴染んでますよね』
「褒め言葉でもらっとく。オススメって何?」
十座『あんみつ』
綴『それデザートな!』
「あんみつね、じゃあ…あ!唐揚げ定食ある!」
臣『唐揚げ定食にするか?じゃあ一緒に頼んどくから席座って待ってろな』
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