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満開桜

第34章 髪いじり 万里 甘裏


「三角ー、髪いじらしてー」
三角『いいよ〜、さんかくのやって〜』
「はいはーい」
万里『三角のって何だ?』
「ピンで三角作るの」
万里『あ〜、なる』
GWのため実家に帰っている団員達や予定があるものがほとんどなので遊び相手がいないめぐの相手は専ら三角か万里なのだ。
「万里は実家帰んないの?」
万里『この間帰ったばっかだからな。あ、姉貴が今度めぐに会わせろってうっせぇんだわ』
「万里のお姉ちゃん?いいよー」
万里『んじゃ今度連れてくわ』
「三角できたよー、次万里ね」
ソファに座ってる万里の隣に座り髪をいじる。三角がめぐに渡された鏡を見た。緩く編み込まれたサイドにヘアピンで作った三角がいくつかあった。
「今日は結んだから後ろにも三角〜」
三角『ホントだ〜!三角いっぱ〜い♪これで三角見つかるかなぁ!探してくるね〜!』
「はーい、気を付けてねー。万里も結んじゃうねー」
万里『へいへい』
「莇もだけど万里も髪サラッサラだよね、腹立つ」
万里『腹立つは余計な』
「ってか、万里は髪結んだ方がイケメン増すよね。莇もだけど」
万里『あ?元がいいからな』
「莇も万里も何したらこうなるのかしら」
万里『…お前、最近やたら莇に構うよな』
「そう?そんな事ないと思うけど、何?妬いてんの?」
万里『…』
「お、万里でも妬くんだ?はい、でーきた」
万里『俺も男だからな』
顎を掴まれ上を向かされると唇が重なる。呼吸も奪うようなキスに万里の服を掴む。
「はぁ、…ん、んん…」
万里『はぁ、はっ、キスだけでいい顔するよな。ホントいじめ甲斐あるよな』
そう言うとめぐの耳を甘噛みし、首筋を撫でた。水音が2人だけの談話室に響く。
「ん、万里…誰か帰ってきちゃうよ…ふぁ…」
万里『夕方まで帰らねぇってボードに書いてあった。しばらく誰も来ねぇよ。ほら、こっちに集中しねーと知らねーよ?』
「あ、やだぁ…噛まないでぇ…んん…」
首筋を不意に噛まれ甘い声が出る。噛まれた後に舐められ、また噛まれた所を舐められることを繰り返される。焦れったいのか無意識に足を擦り合わせていた。その様子を見逃すはずもなく、万里はまた意地悪く囁く。
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