• テキストサイズ

満開桜

第31章 護身術 莇メインと九門 甘夢


他の2人は莇に、もう1人はめぐに向かってくる。
男A『このクソアマ!』
めぐの背後から男が襲おうとするとめぐと九門が男の前後でハイキックをかます。息を合わせたような2人の攻撃をモロに受けた男は倒れる。
九門『莇!』
「九門、1人押さえて」
九門『わかった!』
莇に殴りかかろうとしている男を九門が羽交い締めにした。莇は九門が来たことを確認し、もう1人の男に回し蹴りをお見舞いする。
自分以外の仲間が倒されている状況を目の当たりにして男は青ざめた。莇が男の前にしゃがむ。
莇『中坊と年下の野郎に負けたって知られたくねぇよな?だったら二度と近付くんじゃねぇぞ』
本気で凄まれ男は黙って頷き逃げるように去っていった。すると周りから拍手が送られる。
通行人A『アクションすごーい!』
通行人B『カッコいいぞ!』
通行人『女の子もすごかったぞー!』
どうやらストリートACTだと思われたようで人集りがいつの間にか出来ていたのだ。
「ありがとうございましたー!ほら、2人も!」
九門『へ?あ、あざっしたー!』
莇『あ?ありがとうございました』
「MANKAIカンパニーでしたー!こっちは夏組のルーキー、兵頭九門!こっちは秋組のルーキー、泉田莇!ぜひ一度MANKAIカンパニーの公演、見てくださーい!」
たくさんの拍手と称賛を受けて3人は帰路につく。
ーーーーーーーー
「って事が今日あったの。すごくない?」
左京『……はぁ…』
左京は今日の出来事を聞いて頭を抱えた。
東『めぐはお転婆さんだね♪』
紬『3人とも怪我はない?』
九門『全然大丈夫っすよ!』
臣『まぁ、何事も無かったから良かったな』
一成『あ、多分これっぽい!インステに動画がアップされてたよん☆』
綴『うわ、マジか』
通行人の誰かが一部始終をインステにアップしたようで意外と再生数、ええなの数が多い。
「これも護身術教わったおかげ♪」
太一『護身術?』
「うん、色々ありすぎたからさ?千景さん、左京さん、密、ガイに護身術教わっといたの。4人のおかげー☆」
今回左京が怒らない、というより怒れないのは原因の一端が自分にあるからだったのだ。
/ 242ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp