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満開桜

第31章 護身術 莇メインと九門 甘夢


九門『これで3人ともお揃いっぽいな!』
莇『逆にそれどうなんだよ』
「いーんじゃない?ね、せっかくだからプリクラ撮ろうよ!」
九門『お、いーね!』
莇『プリクラ?何だそれ』
「莇の初プリクラ記念だね!よし、ゲーセン行くぞー!」
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「久しぶりすぎてスペックについていけない」
九門『俺もわかんない!笑』
莇『おい、なんかカウント始まってんぞ』
「はやっ!はい、カメラ!」
九門『え、どこ!!』
莇『ここ以外どこにあんだよ』
「莇あんま前行くと、」
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九門『ぶはは!何これ!』
「まともなの一枚もないよ!」
莇『こんなんでいいのかよ』
勝手のわからない3人は一枚もまともに撮れなかったようだった。カメラを見てない、写ってない、でも楽しそうなそれは莇は何だか嬉しかった。
「あ、なんかスマホにも送れたから2人にも送ったよー」
九門『サンキュー!』
莇『おう』
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買い物なども済ませ天鵞絨駅に着いたのはもう夕方だった。
「何だかんだ1日遊んじゃったねー」
九門『すっげー楽しかったな!また3人で出掛けような!』
莇『気が向いたらな』
すると後ろから声をかけられる。
男A『おい、テメェ種中の泉田か?』
莇は無言で振り向く。
男B『やっぱそうか、この間うちの後輩が世話んなったな』
男C『ちょっと付き合えよ』
見知らぬ男が莇の胸ぐらを掴む。
男D『そっちのお友達も一緒に来いよ』
男E『あ?そっちは女か?一丁前に女なんか連れてやがるよ』
九門とめぐも目を付けられ肩に手を回された。
莇『そいつらは関係ねぇだろ、触んな!』
男C『何だ大事なお友達か?』
男D『心配すんなよ、一緒に連れてってやるからよ』
男B『女はちとガキくせぇが遊んでやるからな』
そう言うと男はめぐに顔を近付ける。莇が食ってかかろうとするとめぐが莇に何か目配せをする。何かを察した莇は小さく頷く。九門は不安げに2人を見ている。一瞬の隙をついて莇が胸ぐらを掴んでいた男を投げ飛ばした。仲間の呻き声に気が逸れた男を確認するとめぐは男の股間を蹴り上げた。思いがけない攻撃を受けた男はその場で蹲る。
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