• テキストサイズ

満開桜

第31章 護身術 莇メインと九門 甘夢


「九門っていつもジャージどこで買うの?」
九門『俺?俺は別に決まった店じゃないよ?いろんな店見て気に入ったやつ買ってるんだ!』
莇『ほぼ天鵞絨町の店は見たんじゃね?』
「そんなにか。わたしもジャージ欲しい!九門、ちょっと付き合ってー」
九門『おう!莇も行くだろ?』
莇『何で俺も行くんだよ、ダリー』
「一緒に来たらメイクの練習付き合うよ」
莇『…今日だけだからな』
2人『「やったぁ!」』
こうして3人で出掛けることになった。
ーーーーーーーー
3人は電車に乗り4つ先の駅を目指す。
九門『ってか莇とめぐ、おんなじような格好してない?』
莇『あ?たまたまだろ』
「うん、ってゆーか流行りだからみんなこんなだよ」
九門『なんか俺だけ仲間はずれみたいじゃんかー!』
莇『気にし過ぎだっつーの』
「九門も莇みたいな格好したいの?」
九門『うん!なんか、カッケーじゃん!』
莇『はいはい、そりゃどうも』
「九門は似合わない」
九門『えぇ!?そんなハッキリ言わなくても…』
あからさまに否定され本気でショックを受ける九門。めぐが慌てて訂正する。
「あ、ごめんごめん。まんま同じじゃなくてテイスト変えれば九門も似合うと思うよ?」
莇『めぐに見立ててもらえばいんじゃね』
九門『そっか!めぐ、俺の服選んで!』
「構わないけど、ついてこれる?」
九門『?うん!任して!』
莇『俺は提案しただけだからな』
この時のめぐと莇の言葉の意味を九門はまだ理解していなかった。この後、自分の発言を撤回させたいと後悔することになろうとは予想していなかった。
ーーーーーーーー
九門『こんな?』
「なんか違う、こっち」
九門『どう?』
「違うな、これ」
九門『まだ着るのー?』
「はい、文句言わない。次これ」
九門『莇ー』
「こんなんかな。莇、どう?」
莇『いんじゃね。あとさっきのトップスも足しとけば』
「だよね、はい決まりー。すいませーん、これ着て帰るのでタグ切ってもらってもいいですかー?」
九門『着替えだけなのに、こんな疲れたの…俺初めてだよ』
莇『だから言ったじゃねぇか。俺は提案しただけだからなって』
会計を済ませ、3人は店を出た。
/ 242ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp