• テキストサイズ

満開桜

第30章 ドンシリーズ 甘夢


足ドンmeets莇
付き合って半年。未だキスもしていない2人。特にめぐは素直になるのが苦手で何かにつけては強がりを言う。そんなめぐをおちょくって楽しんでいる莇。学校の屋上でじゃれているようです。
「近い!もっと向こう行って!」
莇『あ?こんくらい普通だろ。むしろ遠いわ』
「近いったら近いの!」
屋上の扉の反対側で莇がめぐを抱き寄せようとしたところめぐに拒まれた。莇の肩を押して扉の方に行こうとすると横から何かが前に出てきた。
「ぅあ!な、何よこの足!邪魔なんですけど!」
莇『あ?悪りぃ、足が長いもんでな?』
「!!早く退けてよ!」
足を押しても引いてもビクともしない。下をくぐるのもましてや跨ぐなんて到底無理だ。めぐが莇を睨む。すると莇が口を開いた。
莇『お前がキスさせてくれんなら退いてやってもいいぞ?』
「き、!?バカじゃないの!学校だよ!」
莇『今は授業中だから誰も来ないだろ』
ニヤニヤしながら莇は交渉を持ち掛ける。めぐはキスをするかこのままの状態でいるかの二択。
「…!!すればいいんでしょ!キス、くらいなんてことな、」
莇『はい、ごちそうさん♪』
めぐが意を決そうとした瞬間、頬にキスをされた。莇は自分の唇を舐める。
莇『次はちゃんとすっからなぁ?』
またもやニヤニヤと見下ろされるめぐ。顔を真っ赤にしているが言葉が見つからず、仕返しに莇のヘアゴムを取って走って逃げた。
伊助『はい!莇くんありがとうございます!』
「莇ー、おつかれー」
莇『もう俺結婚できねぇ…』
「いつの時代のお嬢さまだよ」
伊助『では採点は19点です!』
いづみ『胸キュンだったんだけどね、莇くんがキスの前に一瞬たじろいだのが見えちゃったんだよねー』
「まぁピュアボーイだからね。よしよし」
伊助『えー、秋組はトータル37点!これで冬組以外は並びましたね!』
/ 242ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp