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満開桜

第30章 ドンシリーズ 甘夢


肘ドンmeets千景
両親の再婚で兄妹として家族になった2人。しかし両親に言えない秘密があった。お互いが異性として好意を持っている事。千景はその気持ちに蓋をして家を出ることにした。
コンコンコン、ガチャ
「荷造り終わった?」
千景『あぁ、元々そんなに荷物がないからな』
「ホントに出て行くんだね」
千景『まぁいつかは出るんだからね。早いか遅いかの違いだよ』
「…わたしも…」
千景はめぐのその先の言葉がわかっていた。指をめぐの唇につけて首を横に振る。
「何で…こんなに、好きなのに…」
千景『祝福されない愛は辛いだけだ。わかるね?』
「わかんないよぉ…千景が好きなだけだよ?初めて会ったあの日から、千景のこと好きだった…男の人として、ずっと一緒にいたいって…千景も同じ気持ちだって知った時、すごく嬉しかったのに…何がダメなの…?」
涙を流しながら壁に預けていた背中がズルズルと下がる。顔を両手で覆いながら涙を拭うと少し視界が暗くなった。顔を上げると千景の両腕が顔の横にあった。
千景『俺だって、誰よりめぐを愛してる…でも世間はそれを許さない。辛いことや苦しいことしかないかもしれない。それでも…それでも、俺と一緒に来る?』
おデコを合わせながら問う。めぐは微笑みながら静かに頷いた。
伊助『はい!千景さんありがとうございます!』
「千景さんも兄妹設定好きなの」
千景『ん?茅ヶ崎がやっていて興味はあったからね♪』
「エリート商社マンってみんなこうなの」
伊助『はい!では採点は20点満点です!』
いづみ『もう言うことなしです!』
伊助『とゆーことで、春組はトータル37点です!』
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