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満開桜

第29章 記憶 全員 甘夢


めぐが帰ってきてからというもの、団員達がやたらと早く帰宅するようになった。
九門『めぐ!今から兄ちゃんとコンビニ行くけど一緒に行く?』
「えっと、お兄ちゃんって…十座、さん?」
九門『うん!アイス買ってくれるって!』
『行きたい!』
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十座『ん?めぐもこれ食いてぇのか?』
コンビニで買ったアイスを食べながら3人で歩いているとめぐは十座のアイスが気になっているようで、ジッと見ていたのだ。
十座『一口食うか?』
「え?でも、十座さんが買ったんだし、」
十座『美味いもんは一緒に食ったらもっと美味くなる。あと、呼び捨てでいい』
「…うん、ありがとう十座!いただきます!」
九門『兄ちゃん、俺も食べたい!』
十座『ほら』
十座の言葉に聞き覚えがある気がした。いつだったのだろうか。消えた記憶の中の物なのか。少し擽ったさを覚え兵頭兄弟と帰路につく。
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コンコンコン
「はい、あ。えっと至さん?何かご用ですか?」
至『うん、今日は何か予定ある?』
「特にはないですけど?」
至『じゃあ俺とデートしない?』
「…デート?いいですけど、わたしでいいんですか?」
至『めぐがいいから誘ってるんだけど?どうかな?』
壁に手をついて外面全開でデートに誘う。すると後ろから声がする。
万里『はい、抜け駆け禁止ー。至さんすぐ抜け駆けすっからなー』
至『げ、万里。』
めぐを自分の腕の中に収めて頭の上に顎を乗せる。
「万里、くん?」
万里『めぐ、そろそろそのくん付けやめねぇ?呼び捨てでいいっつーの』
至『とりあえず俺はめぐとデートだから離せ?』
万里『いや、わかってんのに2人で行かせませんよ?なぁ、俺も行ってもいいか?』
「わたしは構わないけど、」
万里『だってさ、至さん♪』
至『確信犯め』
抱き締められた時の感触、万里の匂い、2人のやり取り。日常にあった気がした。
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