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満開桜

第29章 記憶 全員 甘夢


ガチャ
いづみ『ただいまー。さ、めぐちゃん、入って?』
「…お邪魔します」
談話室に入ると全員が待っていた。めぐはいづみの後ろに隠れる。
いづみ『大丈夫だよ、みんなめぐちゃんのこと分かってるからね。怖がらなくていいよ』
めぐは首を縦に振ると全員を見回した。
いづみ『じゃあ、久しぶりに自己紹介しよっか!』
春組から順番に自己紹介をしていく。めぐが思い出す様子はなく全員の自己紹介が終わる。
臣『めぐ、腹減ってないか?めぐの好きなもんだけ作ったんだが、食べられるか?』
「好きなもの?」
臣『あぁ、エビチリに生春巻き、サラダとデザートに苺タルトもあるぞ?』
「!!はい、食べたいです!」
臣『ん、じゃあ敬語は使わないでいいからな?俺のことは呼び捨てで構わないからな』
「臣…?わかった!」
臣『いい子だな』
臣がめぐの頭を撫でる。めぐは一瞬懐かしい気持ちがした。
一成『ねね、俺はカズでいいよん☆あとこれ!めぐのスマホ、壊れちゃったじゃん?だから新しいやつね!データはバックアップとってあったからそのままだよん☆』
「あ…ありがとう、カズ?」
一成『その初々しい呼び方もキャワタン☆』
万里『一成さん、ちったぁ静かにしろよー。左京さんが後ろでヤクザオーラ全開っすよー』
一成『フルーチェさん、そんな顔してたらめぐに嫌われるよん☆』
左京『うるせぇ!…めぐ、ここは間違いなく今のお前の家だ。仕事は瑠璃川と莇に聞けばわかる。他にも分からないことはこいつらに聞けばいい。…お前が無事で良かった…』
左京も臣と同様に頭を撫でる。やはり撫でられると懐かしく、不思議と気持ちが落ち着くのだ。だが、それがなぜなのか今のめぐにはまだ思い出せなかった。
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