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満開桜

第28章 日常 甘夢


「あず姉、ここ…ものすっごい場違いな気がしてきた…」
東『ん?大丈夫だよ、そのために幸と莇にお願いしてドレスアップしたんだからね♪』
「いや、テーブルマナーとか、」
東『うん、だから個室でしょ♪』
今2人がいるのは高層ビルの中のレストラン。2年先まで予約が埋まっているとテレビで見たばかりの場所だ。
東『さっきも言った通り、僕のお友だちが予約していたんだけど来れなくなってしまったから、僕たちが代わりに来たんだよ♪』
「うん、そう思うことにする。素面では無理だ、…あず姉、お酒の追加してもいいですか」
東『うん、好きなだけ頼むといいよ♪』
お酒が進むとめぐは緊張がほぐれてきたのか、料理を楽しんでいるようだった。
「この付け合わせのサラダ美味しい…お肉もこんなに柔らかいの食べたことないよ…」
東『ふふっ、いっぱい食べてね♪』
「なんか、お姫様になった気分…」
東『めぐはいつでもお姫様だよ?』
「一応女の子だから、やっぱり憧れるよねぇ…」
東『こんなに僕を惹きつける子はめぐが初めてだよ』
「またまたぁ、あず姉の周りは綺麗なお姉さんばっかりだから、ちんちくりんが珍しいだけだよー」
東『おやおや、どうしたら信じてもらえるんだろうね?』
「ん〜、デザートまだかなぁ」
東『じゃ先にデザートをもらおうかな』
東が立ち上がる。不思議に思っためぐは近くに来た東を見上げると唇が重なる。啄むだけの口付け。唇が離れて東を見るといつもの柔らかい雰囲気の東ではなく、瞳の奥に燃えるような情欲が見える。
東『めぐは魅力的なお姫様だよ、これでわかってくれたかな?』
「あず姉がカンパニーで一番危険な王子さまだね」
東『それは褒め言葉としてもらっておくよ♪ほら、お待ちかねのデザートが来たよ♪』
デザートを堪能して帰るまでお姫様扱いを受けためぐなのでした。
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