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満開桜

第26章 離れないで 摂津万里 切?甘夢


コンコンコン
万里『んぁ〜…』
ガッ
万里がドアを開けるとめぐがそこにいた。瞬時にドアを閉めた万里の行動を読んでいたのかめぐは足を挟んで閉められないようにしていた。
万里『はぁ〜…なんか用か』
「わたしのこと避けてるでしょ」
万里『避けてねぇよ』
「嘘つき」
万里『嘘じゃねぇよ。たまたま今忙しいんだよ』
「カズも今は大学忙しくないって。紬は万里から話聞いたって」
万里『チッ、2人ともお喋りだな…』
「そんなにわたしが近くにいてほしくないんだ」
万里『ンなわけねぇだろ』
「だから避けるんだ」
万里『ちげぇって!』
「嫌いだから避ける以外に意味があるの!?」
万里『チッ、面倒くせぇ…』
カチン
「もういい、さよなら」
万里『さよなら、って…おい、どこ行くんだよ!』
「嫌われてる人には言いたくない」
部屋の前から玄関に向かって歩き出すめぐ。途中紬達にかち合った。
紬『めぐ?どうしたの、って万里くん?』
誉『めぐ、どこに行くのだね?』
「出て行く」
密『…』
密が驚きのあまり口に入れようとしていたマシュマロを落とした。
一成『え!?何でめぐが出てくの!?』
「万里はわたしに近くにいてほしくないから避けるんだって。だから近くにいなきゃいいんだから出てくの」
万里『んなこと一言も言ってねぇだろ!』
万里が出て行こうとするめぐの腕を掴む。
「やだ!離して!」
万里『お前が出てくことねぇだろ!』
「万里が悪いんじゃん!わたし悪くないもん!」
一成『と、とりあえず!談話室で話そ!』
紬『万里くんも、ちゃんとめぐに伝えよう?』
万里『…』
誉『めぐも少し落ち着きたまえ。』
密『マシュマロ、食べて』
「…」
ーーーーーーーー
3人に連れられて談話室に入る。
紬『…万里くん。めぐは万里くんに避けられてる理由が知りたいだけなんだ。話さないとわからないこともあるのは理解してるんだよね?』
万里は黙ったままそっぽを向く。
誉『めぐも感情的になりすぎたのは、わかっているね?』
めぐは黙って頷く。
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