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満開桜

第26章 離れないで 摂津万里 切?甘夢


しばらくの沈黙のあと、めぐが先に口を開いた。
「この間のことは確かに怖かった。でもただの逆恨みで万里のせいじゃない。それは話したはずだよ」
万里はわかっていた。めぐが自分のせいじゃないと言うことは。だが元凶は自分。少なくともめぐを傷つけた事に変わりはない。だとすれば自分が近くにいなければ巻き込まれることはなくなる。そう考えた万里はめぐとなるべく接触しないようにしたのだ。ただ結果としてその行為が逆にめぐを怒らせてしまい、万里は訳が分からなくなった。
万里『近くにいるだけが守ることにならねぇ時もあんだよ!』
「そんなの万里の自己満足じゃん!」
万里『〜!!』
「わたしは万里の側にいたいの!傷つけたって思うならわたしのお願い聞いてよ!万里が離れたらやだ!わたしが万里から離れるのもやだ!一緒がいい!」
密『…めぐ、ワガママ』
誉『密くん!ほら、プレミアムマシュマロだよ!少し静かにできるね?』
密『プレミアムマシュマロ…うん…もぐもぐ…』
紬『万里くん。可愛いめぐのお願い、聞かないわけにはいかないね?』
紬が笑って万里に言うと万里は悔しそうに頭を掻いた。
一成『だね☆』
万里『だぁ〜!今まで避けてた意味ねぇだろ!』
「うん、全部無駄だったね。密、マシュマロ一個ちょーだい」
密『うん…あーん。美味しい?』
「もぐもぐ…さすが誉がプレミアムっていうだけのことはあるわ」
万里『この状況でよくマシュマロとか食えるな…』
「だってもう終わったもん。だからいつも通りでいいんじゃないの?」
紬『めぐには敵わないね』
誉『うむ、仲直りは早いに越したことはないよ』
一成『じゃ、仲直りってことで☆セッツァーにコンビニでみんなのアイス買ってもらお☆』
万里『はぁ!?何でだよ!』
密『仲直りの手伝いした』
誉『我々がいなかったら仲直りどころではなかったと思うよ?』
紬『せっかくだし、みんなで行こうか』
一成『ってことでコンビニに出発〜☆』
「やったぁ!新作アイス出たからそれがいい!あとね、イチゴのスイーツも出たからそれと、」
万里『何個でも好きなだけ買ってやるよ』
「万里太っ腹〜♪早く行こ!」
めぐが自分の手を握り笑っている。それが今は幸せだ。そう思いながらコンビニに出かけたのでした。

Fin
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