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満開桜

第25章 We need you 全員 甘切夢


男C『待て、こら!』
男D『逃げられると思うなよ!』
「はぁ、はぁ、はぁ、」
あのあと監視の手が緩んだ瞬間に縄を解き、逃走を計った。
広い工場だったようで3階まであった。めぐは逃げながら手当たり次第ドアを開けながら逃げた。そして男達の気配を感じないのを確認し、ドアを開けて中に入る。バレないように上がる息を殺して気配を探る。
「(どうしよ…全部で5人…2人なら捲けるかもしれないけど、あと3人は…もしくは窓から飛び降りるか。その方が現実的だな…ここは多分3階くらい、受け身とれば何とかなる高さだ。…やば、手、震えてる…落ち着け、大丈夫…)」
バタンッ
「(しまった、もう隣まで来た…窓は…あそこだから今行けば飛べる)」
めぐが窓を開けたと同時にドアが開いた。
男C『おい!いたぞ!』
「げ、来ちゃったよ」
万里『めぐ!来い!』
下から聞こえた声の方を向くと万里が手を広げている。めぐは躊躇せずに飛び降りた。
ドサッ
万里『ってぇ…めぐ、大丈夫か!?』
「うん、万里が受け止めてくれたから平気」
男E『よぉ、摂津。』
男B『覚えてねぇとは言わせねぇぞ』
万里『生憎、男は興味ないんでな。何だ、テメェら』
「万里に彼女寝取られた奴らだって」
万里『…記憶にねぇ』
男C『テメェが覚えてなくてもこっちは覚えてるわ!』
男D『テメェのせいで人生台無しだよ!』
左京『摂津!』
丞『めぐ!無事か!』
万里『2人ともすんません、俺の問題らしいっすわ』
左京『帰ったら説教だからな』
丞『めぐ、お前は向こうに隠れてろ』
「わかった」
左京『全員後悔すんなよ!』
左京の怒号のと共に殴り合いが始まる。この3人が負けるわけがない。4人をあっという間にねじ伏せたその時。
男A『摂津!こいつがどうなってもいいな!』
振り向くと隠れていた残りの1人がめぐの顔にナイフを当てている。
ペチペチとナイフでめぐの頬を叩く。
万里『テメェ…めぐを離せ!目的は俺だろ!』
男A『あぁ、そうだ。だがテメェに怪我を負わせたところで面白くねぇからな。この女が傷付く方が面白そうだろ、なぁ?』
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