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満開桜

第3章 喜んでほしいから 七尾太一 甘裏


プラン③夜景の見えるレストラン
『18:30に予約した七尾です』
『お待ちしておりました、こちらへどうぞ』
ーーーーーー
「太一…ここ…」
『前にドラマ見て行ってみたいって言ってたっすよね?だから、背伸びかもしれないけどね…めぐと来たかったんだ』
「でもこんなことまで太一にしてもらうのは…」
『俺はめぐに俺だけ見て欲しくて…だから今日は楽しかったし、嬉しかったんだ』
「太一…」
『めぐこれ、受け取ってもらえますか?』
「え?さっきプレゼントしてもらった…それにネックレスまで…」
『これは俺が選んだんだ、もし気に入らなかったら…』
「そんなわけないよ、嬉しくて涙出てきちゃったよ!」
『はぁぁ…!よかったぁ!公演より緊張したぁー!』
「あはは、泣いちゃったからちょっとメイク直ししてくるね」
『はいっす!』
めぐが席を離れる。
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『七尾の奴やるじゃねぇか。あそこまでは教えてないが、自分で考えたんだろうな』
『太一君がちょっと大人になった瞬間ですね』
『あぁ。今日は悪いな、急に付き合わせちまって。』
『いいですよ、そのかわり。左京さんのおごりですよ♪』
『ったく、抜け目のない監督さんだ…』
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『あ、めぐおかえりっす…』
「…どう…かな…?」
戻ってきためぐを見た太一は驚いた。さっき自分があげたネックレスとリップを付けためぐがそこにいたのだ。
「あの、莇にメイク直しのもらってたから。ちょっと付けてみたんだ」
『綺麗っす!世界で1番!』
「えへへ、ありがとう、太一♪」
『おまたせ致しました、こちら前菜でございます。』
『じゃあめぐ、食べるっすよ!』
「うん!」
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