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満開桜

第24章 中庭 月岡紬のち兵頭九門 甘夢


「こんな花屋さんあったんだ…知らなかった!」
紬『結構穴場なんだよね。種類もたくさんあるから1日いても飽きないよ』
「確かに。向こうの苗見てくるね!」
紬『うん』
店員『あ、こんにちは。彼女さんですか?』
紬『え!?ち、違いますよ!』
店員『あれ?結構私の勘当たる方なんだけどな?ってことはまだ片思いってとこですか?』
紬『そうですね、そんなところです』
店員『彼女も満更でもない感じだけどな。今日は何を?』
紬『あ、今日はまた新しい花苗とあと、』
「紬ー!これ可愛い!そして安い!これならいっぱい植えられる!」
紬『めぐ、あんまり安いとか大きい声で言ったらダメだよ…うちの劇団は確かに貧乏だけど…』
「ホントのことじゃんか〜。あ、お姉さん!こんにちは!いつも紬がお世話になってます!」
店員『こんにちは、いつもたくさん買って貰ってるのはうちの店なのでお礼を言うのはこちらですよ!…紬さん、だいぶ翻弄されてますね?』
紬『あはは…めぐ、これがいいの?』
「うん!いっぱい植える!」
紬『じゃあこれをお願いします』
店員『はい、ではお預かりしますね!』
「お姉さん、ありがとうございました!また来ます!絶対来ます!」
店員『あはは、可愛い!はい、是非また!』
紬『お騒がせしました…』
「紬、お腹空いちゃったから帰ってお昼しよ!」
紬『そうだね、じゃあまた来ます』
店員『ありがとうございましたー!』
店の外まで見送ってくれた店員にめぐは手を振って紬と帰路に着いた。
ーーーーーーーー
寮に戻ってお昼を食べたあと昼寝をしようとまためぐは中庭にいた。
紬『めぐは本当に猫みたいだね』
「あ、紬だ。」
紬『部屋に行ったらいなかったからここかなと思って』
「天気がいい日は中庭に限るよ。あ、なんか用事だった?」
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