第22章 イヤーカフ 摂津万里 甘裏

スタッフ『あれ、万里くんじゃん』
万里『よっ。』
スタッフ『万里くんが店に女の子連れてくんの初めてじゃない？』
万里『そうか？』
スタッフ『またとぼけちゃって。自分のお気に入りの店は教えないって言ってたじゃん。ってことは本命だ？』
万里『まぁな。』
スタッフ『お、結構本気だねー。』
万里『これプレゼント用でよろしく。』
スタッフ『さすが、出来る男は違うね。』
万里『あとこれのペアねぇか？』
スタッフ『ないわけないだろ♪万里くんのは今から付けてく？』
万里『いや、俺のも一緒に包んどいてくれ』
スタッフ『オッケー、ちょっと待ってろ〜♪』
万里『めぐ、決まったのか〜？』
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結局めぐは決めきれずに万里と話していたスタッフにすすめられたものを購入。太一と万里もそれぞれ何点か購入した。
ちなみにめぐの分は万里と太一が折半したらしい。
「2人ともありがとう！」
太一『めぐが喜んでくれるなら良かったッス！』
万里『だな。そういえば今日新作のフラペの販売の日だろ』
「あ！そうだ！わたし赤飲みたい！」
太一『近くにあったから行くッスよ！』
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「……んまい…」
太一『めぐ、幸せそうッスね笑』
万里『よくそんな甘めぇの飲めるな』
「至福の時…クリーム増し増しにして正解…」
万里『ほら、またついてんぞ』
ペロッ
めぐの口の端についていたクリームを隣に座っていた万里が舐めとる。側からはキスしてるように見えなくもない。
「またか…どうもつくんだよな。万里ありがとう」
万里『お子ちゃまじゃねぇんだからよ』
太一『ば、万チャン！ここ外ッスよ！』
確かに、今3人が座ってるのはメインストリートにあるカフェのテラス席。何人かの客と往来もそこそこある。
万里『あ？俺らのことなんか大して見てねぇだろ』
「や、万里は結構見られてるからね」
太一『モテる男は周りの目も気にならないんスねぇ！』
「いや、太一これはメモいらないと思うけど」