• テキストサイズ

満開桜

第22章 イヤーカフ 摂津万里 甘裏


「ねぇ、万里。ピアスって痛くないの?」
万里『あ?開けちまったら痛くねーよ』
「開けたときは?」
万里『何だよ、めぐもピアスあけてーの?』
「痛いのヤダ。注射嫌いな子が開けられるわけないじゃんか。髪切ったら耳辺りが寂しいから可愛いの探してるの。でもいいなって思うやつって大抵ピアスなんだもん」
万里『そゆことか』
「イヤリングでもいいけど、ちょっと違うなってときもあるからピアスいいなぁって。でも痛いのヤダから困ってる」
万里『んじゃ、イヤーカフにすりゃいんじゃね?』
「イヤーカフか。でもあんまり売ってなくない?」
万里『俺がピアス買ってる店に置いてるぞ』
「どこ?暇だから今から行ってくる」
万里『俺も新しいの見てぇからな。一緒に来るか?』
「うん!」
そんなこんなで2人で行くことになり、30分後に玄関で待ち合わせにした。
ーーーーーーーー
「いってきまーす」
太一『どっか行くッスか?』
「万里の行きつけのピアスのお店連れてってもらうんだ」
太一『神モテが通うピアスショップ…俺っちも行きたいッス!』
「わたしは構わないけど、万里いい?」
万里『は?やだ』
太一『ガーン!万チャン、一生のお願いッスよ〜…』
万里『冗談だよ。お前の一生は何回あるんだよ。5分で支度して来い』
太一『ありがとうッス!3分で終わらせるッスよー!』
結果、3人でお店に向かうことに。
ーーーーーーーー
「これはなかなかの数だね」
太一『いっぱいあるッスね!』
万里『まぁな。お、これなんかどうよ』
『ん?可愛いー!』
万里が選んだのはゴールドのイヤーカフにトパーズのスワロフスキーが埋め込まれたものだった。
太一『なるほど、女の子に似合うものをサラッとすぐに提案する…勉強になるッスね!』
万里『あとはこれとかどうだ?』
次に見せたのは先程と同様にトパーズのスワロフスキーが埋め込まれたもので少し細身のデザインのものだった。
「あぅ〜、これも捨てがたい〜…この2つは候補で他も見てくる!」
万里『あいよ』
太一『めぐ、これどうッスか!』
「え〜、黒はやだ〜」
太一『ガーン!』
「嘘だよ、あ!あの上の、」
/ 242ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp